ブログの更新がすっかりあいてしまいました。
お出かけしたり、仕事が立て込んでいたり、実家に帰ったりして慌ただしい日々でした。
そんな中でも、ちょこちょこと読み進めていたのがこちらの本。
骨格ボディメイクセラピストとしては、着物を着て過ごす事での体の動きなどにとても興味があり、
そして、目指すところは、スタイルがいいというよりも、姿が美しい女性でありたいと思うので、
この本はとても興味深く読ませていただきました。
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和装における女性の美観とは、肉体の輪郭を覆い隠したとしても、
その美的な存在感が失われることのない「姿」や「しぐさ」から表出するものであり、
これを私は「佇まいの美」であると言う。
人間は時として花のように存在し、山のように存在することがある。
身体という自然性を本来的に備えた人間が、
風景という自然のなかへ溶け込んでゆくような存在の在り方、
あるいは身体の中へ花や山といった自然を取り込んでしまったかのような
印象を表出する身体のあり方、このような人間の存在様態日本人は「風姿」という言葉で表現してきた。
そこで描かれているものは「肉体の均整」にもとづく美感ではなく、
姿勢・動作から表出される「存在の印象」である。
これを形づくる身体的な根拠というのは、たとえば一片の「しぐさ」が伝えるところの心の細やかさであったり、
歩く姿や挨拶の仕方からにじみ出てくる「慎ましい態度」や「忠実な想い」などである。
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まさに私が目指したいところです。
骨格ボディメイクも、骨格を整えることで、たるみが改善されたり、
スタイルが良くなる部分はあるのですが、
立ち姿や姿勢が綺麗になるというところがいいなと思うのです。
骨格を整えることで、アンチエイジングにもなったりして若く見える部分もありますが、
やはり年齢を重ねることによる老化にいつまでも抗うことはできません。
でも、少しでも骨格が整うことで、体に負担がかかりにくかったり、
無駄のない動きを身につけられるようになったりするのが、
体型がどうのということよりも年齢に関係ない
美しさを身につけられることに繋がっていくのではないかと思うのです。
筋トレで、くびれやヒップアップとか頑張っても、
筋トレをやめれば、戻ってしまいますし、
年をとってもそこにこだわり続けるのは大変なことです。
それよりも、年齢に関係のない佇まいの美しさ、
仕草の美しさを磨いていくということを考えた方が、
年齢を重ねていくのも楽しく考えられるかもしれません。
そのために骨格を整えるということは、とても効果的なことだと思えます。
また、この本では、身体の使い方について、古代ギリシャと昔の日本との違いについて述べています。
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人間の力の源を四肢の骨格筋に求めようとする、ギリシア以来のヨーロッパ的な常識を全く覆されてしまう。
つまり、日本古武道術の世界では、筋肉を増強させるためではなく、
「力を入れない」ために神経を集中させなければならないことがわかるだろう。
〈省略〉
「骨をつかむ」という日本語は、
この脱力状態において体感される「骨の感覚」に由来するにちがいなく、
筋肉を浪費させずに動作する「コツ」をつかんだとき、それは筋力をはるかに上まわる力を発揮することができる。
これら「骨」に準拠した日本古来の運動原理は、筋肉に依存した現代スポーツトレーニング理論とは、
根本的に異なる身体技法について基づいていることがわかる。
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これについても、私が施術で骨格を整えていく中で目指したいところです。
動作の基本は背骨からという考え方で、
背骨がちゃんと本来の湾曲を取り戻し動くようになる体にしていくことで、
姿勢を保持したり、動くときに無駄に筋肉を使うことがなく、
効率的に動けて、筋肉に負担がかからない分、
疲れにくい体になるというところを目指していきたいのです。
そういった体は、結局は無駄なコリや滞りがなくなるので、
美しい体になっていくので、
骨格ボディメイクでは、
キレイな体になるためにとお伝えはしているのですが、
表面的なことだけにとどまらず、
本当はそういったからだの感覚的なところを変えていくことの意味合いが大きいかもしれません。
結局、この本を読んで、私が目指すものや、
骨格ボディメイクを通して、一人でも多くの人に伝えたいのは、
骨格という体の土台から整えて、疲れにくく効率よく動ける体にすること、
そしてそれが、美しい動きを身につけ、自分らしく美しい佇まいになっていくようにすることです。
日本古来の武道や芸事で目指す体の使い方に通じるものがあるのかもしれません。
そういう体は結局、スタイルの良さに繋がっていくのかもしれませんが、
ただ単純に見た目のスタイルの良さを目指すボディメイクとはちょっと違うのだと思います。
もし、単純に見た目だけの美しさを追求するなら、
筋トレとかエクササイズになってしまうかもしれませんが、
求めるのはそういう表面的なことではないということです。
骨格を整えて、佇まいや所作の美しさは年齢に関係ないもの。
そんな美しさを身につけられるといいなと思っています。
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先日、帰省した札幌では雪がちらつく寒さでした。
終わりかけの紅葉の中、北海道神宮の周りを散策。
紅葉と雪の景色が綺麗でした。
冷たい空気もいつの間にか慣れて気持ちいい感じでした。
関西を出発するときに雨だったので、
草履ではなくブーツを履いていったのですが、
結局札幌での4日間は着物にブーツで過ごしました。
関西では、着物を着ている人は割と習い事関係で着ている人が多いように見えますが、
札幌ではおしゃれで着物を着ている人が多いように見受けられました。
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