最近、洋服よりも着物でいる方が楽な感じがしています。
私の体が変わってきたのでしょうか?
これまでの、着物と私の体との関係性について、振返ってみたいと思います。
〈着物を初めて着るようになってから、8年間〉
お茶のお稽古で月に1~2回くらいの頻度で着ていましたが、
着ている間は背中から腰がバキバキに張ってしまい、
腰をうんと丸めてリラックスしたいのに帯で固定されてるので出来なくてしんどい。
特に1日中着ているときなんかは、腰や背中の痛さに,
いてもたってもいられない感じで、
帰宅し、着物を脱ぐとほっとして、背中や腰を丸めて「しんどかった~」という感じ。
〈ヨガを始めて2~3年〉
同じく、お茶のお稽古などでたまに着ている感じでしたが、
ヨガで体幹のアウター(インナーではない)の筋肉が鍛えられていたせいか、
以前ほど腰がしんどくない感じで着ていられるようになりました。
でも、着物を脱ぐと体がほっとする感じはありました。
着物を着て姿勢が意識されてその緊張感がいいと思っていました。
〈ヨガをやめ骨格を整え始めて1年〉
お茶の講習会で、3日間早朝から晩まで連続で着物を着る機会があったのですが、
いつも仕事で凝りがちな肩が全然凝っていないことに気づきました。
そして、帯をしていると、上半身の力が抜けて帯の上に肩甲骨が乗るような感覚をだんだんと感じるようになりました。
着物を着ていても、体が疲れないし、むしろ体にいいのかもしれないと思うようになり、
お茶のお稽古以外でも普段から着物を着ることを始めるようになりました。
そうすると、日常で着物で歩いたり動くことにも慣れてきて、
着物を着ているからという体の緊張感もなくなってきました。
大股で歩けない分、ヨガで、はずれ気味だった股関節が整えられたり、
内転筋を使ったりできるようになってきたのと、
草履のおかげもあり、ひざ下O脚がマシになってきました。
〈骨格を整え始めてそろそろ2年経つ現在〉
つい最近なのですが、洋服で勤務先から帰宅した後に着物へと着替えるのですが、
その日は何だか特に背中が凝っていてしんどい感じだったのですが、
服を脱いで、着物に着替えたら、ふっと上半身の力が抜けて、
体がゆるんで喜ぶ感じが味わえたのです。
(洋服はスーツとかかっちりしたものではなく、セーターとウールのパンツです)
服を脱いだ時にそう感じるのではなく、着物を着たときに体がゆるみ喜ぶ感覚があったことにびっくりしました。
思わず笑っちゃうくらい。
その時に着たのが、軽い結城紬の着物だったので特にそう感じたのかもしれませんが、
ある着つけ講師の方が、洋服は肩で着るのに対し、着物は腰で着ると言っていたのが印象に残っていて、
そのせいで、着物を着ると肩の力が抜けやすいのだと妙に納得しました。
でも、着ることでリラックスできる、体が喜ぶなんていう服、今までにあったかな?って思っちゃいます。
着物は不思議な衣装です。先人たちの知恵の奥深さに驚かされます。
そして、そんな素晴らしい衣装である着物を楽しめる体に変化してきているということもなんだかうれしいです。
だって、昔は着物を着ているとしんどくて大変だったのですから。。すごい変化です。
結局、着物を着初めのころは、背骨がまっすぐに伸びきっていたり、反り腰になっていたりした上に、
首と頭が前に出て、巻き肩であるというバランスの悪い状態のところに帯で固定してしまうことで、
さらにしんどくなっていたのでしょう。
骨格が整いだし、背骨の自然なS字カーブを取り戻し、頭の位置もちゃんと上に乗っている感じだと、
帯を締めることで、肩や背中の力を抜いて帯に預けられるような感覚になったのだと思います。
その代わり、自然な形で、丹田などインナーに力が入る感覚があります。
(ヨガではインナーは使えていなかったと改めて思う)
姿勢が整うことで、着物の着付けがしやすくなったり着崩れもしにくくなったと感じています。
体を整えると着物が着やすくなり、
また、日々着物を着る機会を増やしてきたことで体が整ってきたのだと思います。
改めて、着物に出会ってよかったなと思っています。
体が喜ぶ体験から、改めて私は着物を求めていたのかも・・・なんて思ってしまいます。
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これが、体が喜ぶ感覚を味わった時に着た結城紬です。
軽くって、やさしく体を包んでくれる感じがまた、体を癒してくれたのだと感じています。
そんな結城紬について、いつかまた別の機会に書いていきたいと思います。
ウールの着物も、単衣なので軽いですし、着つけやすいので、
仕事から帰ってきて夕方に達時間で洋服から着物に着替えるときに、助かっています。
補正なしで、使用する紐も最小限で3分くらいで着られます。
帰宅し、着物に着替えてテンション上げていたのですが、
最近は着物に着替えて体がほっとするひと時になっています。
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