茶道を始めて、10年は経つと思いますが、やめようと思ったことはなく、細々と続けています。
好きで続けていますが、
私にしては珍しく、何か目標があって、頑張っているわけでもなく、
自分の人生にそっと寄り添って存在しているという感じです。
時々、なぜ私はここまで続けているのだろうかと、客観的に考えてみます。
30代から40代にかけて、子育てや仕事で色々生活が変わって行く中で、お茶に裂く時間やゆとりがあったわけではなかったのに、ここまで続けてきたのは何でだろう?って。
慌ただしい日常とは違う空間と時間に身を置いてそこに集中できる、
マインドフルネスな時間は、
やはり自分には必要だなと思うところに落ち着きます。
着物や茶道具や、お花や、設えなど、美しさを求めるところや、
自然との調和を考えるところなどは、
感性が刺激されるし、楽しいところです。
生活など色々変わって、自分の考え方なども変わったりする中で、
不思議とお茶だけは、絶対続ける!というような強い意志があるわけでもないのに、
辞めなくてはならないとか、やめたいという状況になったことがないというところが、
きっと続けなさいということなのかなと、勝手に解釈しています。
茶道の世界って、独特。
現代社会における生活とはかけ離れたところがあり、なかなか敷居が高い世界ですよね。
コロナのせいもあり、お茶人口も減っているとか。
私も、子育てを通して、価値観や考え方がどんどん変化し、
適応していくことの大切さというものも感じているので、
古い考え方とか価値観にこだわることもないかなと思うことも多々あります。
でも、それとは別に、やっぱり人として大切なことを教わったり、
自分を整えられる場であるような気がしています。
しかも、この年になっても、見て下さる先生がいるというのはとてもありがたいこと。
敷居が高いとか、古臭いとか思わずに、一人でも多くの方にこの世界へ入って、
それぞれの感性で色んなことを学び取れる場になればすてきだなと思います。
本当に奥深い世界ですから。
ずっと変わりなくお稽古をつけて下さる先生と、
家族やまわりのおかげで続けることができていることがあるので、
いつも感謝しながら、お稽古しています。
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