凝り固まった体をほぐし、歪んだ姿勢を整えるためにできる簡単な方法をご紹介します。
それは、「体をなぜる」ということです。
体を支えるために、土台である骨格という骨がありますが、
その他に筋肉を中心とした組織を包み込むように張り巡らされている「筋膜」というものがあり、
それは「第二の骨格」と言われているほど体にとって重要な役割を果たしています。
筋膜とは、鶏で言うとささみなどについている薄い膜のようなものです。
その筋膜は、長時間の同じ姿勢や、逆に運動のし過ぎ、老化、水分不足などによって、
柔軟性が損なわれ硬くなり、癒着してしまうのです。
しかも、歪んだ骨格の状態で日々動く中で、
筋膜はどんどんねじれてしまっていることが考えられます。
特に肩から腕にかけてのねじれや、
脚のねじれは多いのではないかと思います。
イメージとしては、ヒートテックのピタッとした肌着を
ねじれたまま何枚か重ね着している感じでしょうか?
そんな筋膜のねじれや癒着を少しでも整えていくためにも、
体の表面を掌でやさしくなぜるという方法は有効です。
また、体は、日々の仕事などで忙しくしている中で、
知らず知らずのうちに緊張したりして、力が入っていて、カチカチになっています。
そんな体の力を抜きやすくするためにも、なぜるのは有効だと思います。
自分でも力が入っていることに気づかなかったり、
力の抜き方が分からないという方も結構いるのですが、
なぜるということで、体がリラックスして、
力みを手放すことができるようになります。
力を抜くことができれば、骨格は整えやすくなりますし、
メンタル面においても、心の疲れや緊張をほぐすようなリラックス効果を得られることでしょう。
体のなぜ方は、
〇手のひらでやさしく
〇動物をなぜるような、毛並みを整えてあげるようなイメージで
〇一方方向になぜたら、別の方向にもなぜてみる
(下のイラストのように、赤矢印の方に外側になぜたら、今度は青矢印のように内側になぜてみる)
自分で自分の体をなぜる場合は、手に力を入れすぎたり、
やり過ぎると、疲れてしまうので、
ほどほどに。
筋肉をほぐしたりするのに痛た気持ちいいというのがありますが、
痛いと自然と体に力が入ってしまうので、
あくまでも気持ちいい範囲でなぜるのポイントです。
痛くないので、子どもやお年寄りにも出来ます。
自分でなぜても、体がすっきりしたり、
耳の後ろ、首、肩、腕などをなぜると、
肩の力が抜けてすっきりする感じもします。
人にやってもらうと、人の掌の温かさが伝わりますし、
ひたすら気持ちいいと思います。
心も体も弛んでいくのを感じることでしょう。
私の場合は、ひざ下O脚で、外側に重心がかかりやすいのですが、
太ももからつま先まで内側に巻くようにしてなぜていくと、
立った時の脚の踏んでいる感覚が、外側から中央に寄った感覚に変わります。
つまり、それだけ筋膜がねじれてしまっているのかなと思います。
「なぜる」という簡単な方法ですが、意外といろんな効果が期待できるので、是非やってみて下さい。
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お正月ならではの「花びら餅」を濃茶と一緒にいただきました。
震災で被災された方々は、とりわけ精神的身体的に大きなストレスが加わっている状況にあるので、
そのストレスを少しでも和らげるためにも、
この「なでる」という施術は、簡単にできるケアとしては有効なのではないかと思っています。
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