先日、予定がなかったので、ふと思い立って、京都に行きました。
GW中で、観光名所は込んでいる(GWじゃなくても混んでいますが)ところではなく、
路地をぶらぶらと散策。
観光名所なら、ちょっと華やかだったり,
はんなりした雰囲気の着物でもいいかと思いますが、
街中を歩く感じだったので、洋服の中でも目立たないようなシンプルなコーディネートにして、
でも、自分的に季節の雰囲気を意識して色を選びました。
そんな感じで、どこに出かけるか、季節や場所、雰囲気などを意識するのは、洋服より多い気がします。
それがめんどくさいと感じるか、面白いと感じるか。。
私は面白いなと。
正式な場所でなれば、こうあるあるべきという正解はないので、
自分の感性を基本に周りとの調和を考えるのが楽しいのです。
ただ、今回、京都にもかかわらず、観光名所じゃなかったからというのもありますが、
着物の人を見かけることがほとんどありませんでした。
私って、浮いているのか?
今更、着物を着ていることで人目を気にすることはあまりないですが、
でも、着物を着ているとどう思われるのだろうか?とは時々思うことではあります。
私は着物を着ている人を見るのが好きです。
たたずまいも素敵だなと思うし、コーディネートも人それぞれで、見ていて楽しいです。
ただ、いかにも茶道などのお稽古事や、結婚式などで着物を着ている人は、綺麗だなと素直に見ていても、
普段着物を着ている人って、昔の私なら、
ちょっと個性的な人、自分をアピールしたい人?みたいな印象がなくもない感じではあったので、
私もそうみられている部分はあるんだろうなと思いました。
(まあ、そう思われても、それよりも着物の自分へのメリットが大きくて、気にはならないですし、
これまで、ポジティブな言葉しかかけられたことはないのですが)
今回、京都散策した時に、立ち寄ったギャラリーでは、
着物メーカーが、今後も着物文化を残していくために、
着物について様々な視点から紐解いていくという展示会があり、
とても興味深かったのですが、そこに、訪れた方の自由な感想が付箋ではられているのを見ていたら、
「着物を着たいけどまだハードルが高い」「着物生活楽しんでいます」などの意見が多くあった中に、
「着物を着ている人って我が強そうなイメージがあります」というコメントを見つけました。
なんか、わかる…と思いました。
だって、人と違う格好をしているのですから、目立つし、そこに手の込んだおしゃれをしていたら、
こだわりが強くて、自己アピールしている感じが強くなりますよね。
洋服じゃないことでも目立つのに、私もそうですが洋服の時って、
無難な格好でみんな流行などで似たような格好している人が多い中での着物ですから、目立ちますよね。
でも、いざ、自分が着物生活始めたら、自己アピールしようっていう気持ちは無いんですよね。
周りの目があまり気にならないというか、自分軸ができて、自分が楽しもうっていうスタンスになっていくんです。
洋服の時も目立とうとは思いませんでしたが、着物の時は着物というだけで目立つので、
より馴染むようなコーディネートを意識したりします。
その展示会では、「都市空間の中で伝統的な着物はどう映るのか?」という視点で、
着物を着て街中を移動する何げない姿を撮った写真が展示されていて、
それが本当に、現代の街中の景色となじんでいる感じがして、印象に残りました。
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写真家の方の撮り方が素敵なのもあるとは思いますが、淡い色の着物が、
都会のモノトーンの景色や日差しの中に溶け込むようでした。
着姿も、ゆったりと着こなしている感じの自然体のたたずまいがいいのかもしれません。
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京都の観光名所や、茶道での伝統的な日本の空間で着物を楽しむのも好きですが、
現代の街中、洋服の人たちの中に馴染む姿を追求していきたいなと思うのです。
目立ちなくない、浮きたくないという人目を気にするというよりは、
ただ、現代にも着物が自然となじむ姿を探したいと思うのです。
そうすれば、みんなも着物へのハードルも下がるでしょうし、
着物が生き残っていくためにも必要なことじゃないのかなって思ったりもします。
着物を着て、過去に戻るんじゃなくて、着物を着て現代にそして未来に自然に溶け込んでいく姿を探したいです。
着物を着ている人が、個性が強い、ちょっと変わった人?目立つ人というイメージを少しでも少なくするためにも、
現代の風景に馴染む着こなしや佇まいを見つけていけたらいいなと、今回の京都散策をしながら思いました。
それに、自分軸でいることを大切にして、わざわざ他人の目を気にせずに、
おしゃれを楽しめばいのだと、着物を着るようになって感じています。
場の雰囲気を壊すとか、人に不快な思いをさせるようなことが無ければ、
自由に自分が楽しく心地よい服を選べばいいし、
必要以上なネガティブな他人の思いは気にする必要ないなと思うようにもなりましたし、
自分も変わった格好をいしている人に対しても、気にならなくなったように思います。
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興味深かった展示会。
現代の猛暑が進む中で、着物の生地がどう生きるのか?など、
自由研究のように調べられていて、展示されていました。
五月晴れの京都。
日傘をさしながら、京都の路地をてくてく。
やはり京都。露地に入れば、着物が馴染みやすい景色があります。
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