早いものでもう5月。
何日か前は、夏日になるほど暑い日もあり、このまま暑くなるのか?と、思って、心配していましたが、
今日はやや冷たい爽やかな風が吹いています。
着物の方も、そろそろ、袷(裏地がついた着物)の時期は終わり、
単衣(裏地なし)に変えてもいいかなという感じです。
そんな、季節の変わり目、衣替えの時期に重宝するのが木綿の着物かもしれません。
私が持っている、袷や単衣の着物は大体が絹で、洗うことができません。
少しだけ、ウールの着物を持っているのですが、洗えるので、
汚れてもいいような作業をする日や雨の日などは大活躍です。
木綿の着物も洗えるので、あれば便利かと思います。
ウールにしても木綿にしても、裏地なしの単衣だと、
軽いですし、それに保温性もありますし、汗をかいても木綿は吸湿性がありますし、
この気温が揺らぐ時期にもちょうどいい気がします。
そんな感じで、きっと、木綿はいいに違いない、と思っていたところに、
中古ですが、弓浜絣という木綿の着物に出会い、購入してみました。
ざっくりとした温かみのある雰囲気。絣の素朴な感じも素敵です。
着てみると、浴衣のパリッとした木綿とは違うしっとりと柔らかい木綿で、
着つけてみると、何となく伸縮性もある感じで、体に沿いやすいようでした。
中古なので、汚れがあったので、もっぱら家で家事の時などに着ているのですが、
軽いですし、体が楽な感じがします。
そしてやっぱり洗えるというのがいいです。
着物というと、成人式や結婚式に呼ばれたときなど、ハレの日など特別な日とか、
おしゃれして出かけるときに着るようなイメージがありがちで、
どこか日常とは離れた衣服に思われてしまいますが、
木綿の着物を着て日常で着物を楽しむというのも大いにありだと思います。
木綿の着物は、最近人気らしいです。
デザインも色々あり、洋服の人の中にいても馴染むようなものもあります。
絹のいいものよりは安いイメージはあり、
確かに安いものもありそういうものからチャレンジしてもいいかと思います。
でも、手織りの木綿の風合は柔らかくて気持ちがいいですし、
お高いものであっても素敵だし、気に入って普段も着られるものですし、
着物を着て過ごすということでのメリットってたくさんあるので、
木綿の着物から着物に親しむのもありだなと思います。
私が今回購入した、弓浜絣は、元は山陰の農家の主婦が織っていたのが始まりのようで、
農作業などの仕事着として着られていたので丈夫なのではないかと思います。
家で、着物を着る。何気ない日常で着物を着る。
わざわざ‥と思うかもしれませんが、木綿の着物なら着つけやすいですし、
半幅帯で簡単な帯結びをすれば、割と短時間で着られます。
着物で過ごしてみると、体の使い方が変わったり、姿勢が整ったり、
所作が丁寧になって、日常がすこし丁寧に過ごせて、気持ちも落ち着く気がします。
また、日本人の魂なのか着物を着るとテンション上がります。
何気ない日常が豊かになるんです。
まずは木綿の着物から、日常で着物を着るということを始めてはいかがでしょうか?
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木綿の着物に、唐山織の木綿の半幅帯を合わせました。
はんなりと柔らかい正絹の着物もいいですが、こういったざっくりとした風合の木綿のコーディネートも好きです。
着物を着て帯を締める・・型は一緒でも、デザイン、素材で本当にいろんな表情を楽しむことができる着物って面白いです。
木綿の着物は、日常で本当に活躍してくれるので、
少しずつ、手に入れたいなと思っています。
木綿の着物は大体が着ていくと柔らかくなって、いい風合になるようなので、
これからの変化が楽しみです。
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