あなたは、体が硬くて、柔らかくなりたいと思ったりしていませんか？
からだが柔らかい方がいいというその思い込みは、危険かもしれません！
実は、体が硬いことに悩む必要が無かったり、むしろ身体が柔らかい人は、
要注意ということもありうるというお話です。
（ここで主に言う柔らかさというのは関節の柔軟性に関してです）
「身体硬いんだよねー」と、気にしている人は結構いると思います。
私も、漏れなくカチカチでした。
前屈をしても、指先が床に一瞬付くくらい。
小さい頃から、身体が硬いと親に言われていたので、「自分は硬いんだ」
ってしっかりインプットされていたので、
よけいに、身体が柔らかい人が羨ましいなぁと思いつつ、
自分は、そういうからだの作りだからしょうがないと思っていました。
なぜ、からだが柔らかいことに憧れるか？
硬いと筋肉が固まってしまっていて、体にいい状態ではない
という認識があると思います。
体が柔らかくて、開脚とか前屈とか出来る人は、筋肉が柔らかくて、体に良さそうだし、
その姿が気持ち良さそうとか美しいとか、健康そうなイメージかも。
前屈とか開脚とか出来る人は、柔らかくて困っているなんて人を見たこともないし、
むしろみなさん得意げに言われているくらいじゃないの？って感じですよね。
でも、柔らかければいいのでしょうか？
動物に目を向けてみると、例えば家で飼っている柴犬や、これまでに買ってきたペットたちを考えても、
無理やりストレッチとかしなくても、元気に過ごしていました。
そして、人も動物たちを無理やり足を引っ張ったりしてストレッチさせたりはしないですよね。
犬には犬の、猫には猫の、ウサギにはウサギの可動域があって、抱っこするときでさえ、無理な態勢に
ならないように気を付けて扱ったりするくらいですよね。
でも、なぜか人間は、必要以上に伸ばしたり開いたり‥頑張って柔らかくしようとしたりしますね。
無理に、関節を柔らかくしようと、ストレッチしたりすると、
実は関節を弛めたり外してしまうことがあるのだということを、
骨格ボディメイクを勉強して、知りました。
関節が外れているというと、脱臼しているくらいのイメージですが、
そこまで完全に外れているわけではなくて、普通に手足を使うことができていると思っていても、
外れているというか、ゆるんでずれている場合があるようです。
そうなると、動きの基本である、背骨からの力の伝導が手足にうまくいかなくなり、
結局、手足だけの力で動くことになって、手足に負担がかかったりしてしまいます。
また、体型を崩してしまうことにもつながってしまいます。
私の場合は、背骨がカチカチなのに、頑張ってヨガのポーズをとったりして、
柔らかくなって開脚や前屈などできるようになりたい一心で、ぐいぐいストレッチして、
見た目上は柔軟性が出ていて喜んでいたのですが、
実際は、無理やり関節を弛めて、柔らかくしていたのです。
関節が緩んでしまっている状態でヨガのポーズを頑張っていたので、
腕の力に負担がかかり過ぎて、肩回りがごつくなり、肩を痛めてしまったり、
頑張れば頑張るほど、スタイルが良くなるどころか、大転子が横に出っ張って、
前腿が張ってくるようなことが起きてしまっていました。
ヨガをやっていた時は、まさかそんなことになっているなんて思いもしませんでしたが。
関節は、基本的に、ちゃんとはまって締まっている方が、動作も、身体に負担なく動けるのです。
なので、骨格ボディメイクでは、関節のねじはちゃんと締めておくように施術をしていったりします。
私も、外れていた股関節が、はまってくるようになって、脚でしっかり地を踏んでいる感じと、
地面から足を伝わって通る、重力の反作用が体感にちゃんと伝わる感覚とかが出てくるようになりましたし、
脚が軽くなった感じがします。
背骨のS字カーブが崩れていたり、背骨がカチカチに固まっていたりすると、
いくら関節をはめる施術をしても、動くと段々とまた関節は外れていってしまいますので、
やはり、背骨の本来の状態をとりもうどすことが大切になってくるのですが、
とにかく、とりあえず柔らかくしようと、
やみくもにストレッチしたりするのは、危険だということです。
背骨がちゃんと動いていて、関節がちゃんと締まっていた状態で、正しい方向性で、
ストレッチやヨガをして柔軟性が出せるのが理想なのかなと思います。
確かに、骨格がずれて、関節が良くない状態で、
筋肉とかで固められてしまっているのもいい状態ではありませんが、
ただ単純に関節が柔らかいのがいいことであるとは限らないと思った方がいいでしょう。
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左の去年の秋ごろの写真では、カチカチだった私が、開脚して、胸まで床につけられるようになって、
とても喜んでいたのですが、今と比べてみると、明らかに大転子が横に出っ張っていて、
股関節がちゃんとはまっていないことが分かります。
今は、無理にストレッチすることは止めています。
まずは、股関節や肩関節のねじを締められるようように、背骨を整え中です。
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